1948-08-30 第2回国会 参議院 通信委員会 閉会後第1号
それから協会を二つの系統に二分して競爭さしたらどうかという御意見もございますが、これは先程も電波局長から御説明いたしましたように、技術的にも非常に困難でございますし、又公共放送というものを競爭事業にするという点にも私共としては大きな疑問を持つております。公共放送は飽くまでも一本立でよろしい。併しそれと変る商業的な部面においては飽くまでも自由競爭の原理で行くべきである。
それから協会を二つの系統に二分して競爭さしたらどうかという御意見もございますが、これは先程も電波局長から御説明いたしましたように、技術的にも非常に困難でございますし、又公共放送というものを競爭事業にするという点にも私共としては大きな疑問を持つております。公共放送は飽くまでも一本立でよろしい。併しそれと変る商業的な部面においては飽くまでも自由競爭の原理で行くべきである。
民間放送と、ここに法案に掲げました新らしい日本放送協会の放送というものが、完全に業者の競爭事業にするとは考えておらないのであります。そうして民間放送の根拠はどこに求めるかと申しますと、これは現在アメリカその他で行われておりますと同樣に、聽取者からは費用は取らない。
これはほかにまねをする事業はなく、競爭事業があるわけでないのであつて、政府の專賣特許に属するところの事業です。だれも郵便はがきを偽造して販賣するものがあるわけじやない。切手にしてもしかり。しかるにどうして経営ができないか。これは鉄道などについてみますと、きわめて放漫な経理状態であるということが、しばしば指摘されております。